浸潤性乳管癌と診断されて 11

「癌は誰でもなるもの!でも、まさか自分がなるとは思わないのが癌!」
診察室に入ると担当医の先生が画像を見ていた。
「では、CTとMRIの検査結果を説明しますね」
女医の先生はテキパキと話し始めた。
「今のところ、リンパ節の腫れがないので転移はないかと思われます」
更に画像を検索しながら
「MRIだと肺に気になる影は有りますが
専門医にも実際画像見ながら相談して、
今は様子を見で大丈夫との見解です。
また、胸のしこりの側にもちょっと気になるのも有りますがこれも今のところ大丈夫かと思われます。全体的に見て遠隔転移はないとの見解です。」
「最初に行かれた病院での検査での鈴木先生の見解とも合わせて乳がんが疑われますので生検をして判断したいと思います」
ハキハキとした女医の先生は画像を次々と出しながら説明してくれました。
それまではほぼ乳がんと言われて来たのですが、女医の先生はまだはっきりはしてません!と言って来た。
まぁ、生検の検査結果をもって正式に決定したいようだった。
「では、生検の準備をします」
やっぱりやるんだ⤵︎
検査の説明を女医の先生から受けたが事前にSNSで調べてあったのもあり
何処か上の空で説明を聞いていた。
もう、やるしか無いし!

カーテンが引かれて検査の準備に入った。

先ずは部分麻酔から
胸に直接麻酔の注射が打たれていく
胸に針w気持ち悪い感じて針がスーッと入ってくる
麻酔液が圧を感じながら注入される。
感覚が無いのかあるのかわからなくなって行く
大きな注射器の針を刺す為にメスで小さく切込みを入れた様だ
胸の脇を暖かい液が伝って行くのを感じた
エコーで腫瘍を映し出しながら次は
腫瘍を取り出す大きな注射器の太い針が刺さる
腫瘍に刺さる様に針の先が身体の中を弄る
凄く嫌な感じしかしない。
「では、大きな音がします」
「バチン!」
音と共に太い針先から採取する針先が飛び出すのがエコーの画面から確認できる。
痛い!針が飛び出した時に痛みが走った。
顔を歪めた。
スーッと針が抜かれて暖かい液が伝って行くのを感じる。
先生がガーゼで押さえながら
「では、もう一度繰り返しますね」
早く終わって欲しい。この作業を3度繰り返した。
3度目が終わるとガーゼで圧をかけて押さえ込まれた。
またそれも痛い。
そのあと、細長い絆創膏が貼られてその上からガーゼが貼られテーピングされた。
今日は激しい運動やアルコールやお風呂は禁止である事。
出血が滲み出る様であれば直ぐに診察を受ける事。
明日朝にはガーゼは取っていいが、その下のテーピングは自然に剥がれるまで剥がさない事。
明日からはお風呂に入ってもいいとの事。
痛み止めを出すので無理せずに服用する事。
いくつかの注意事項が言い渡された。
滅茶滅茶ブルーになる。
次回の診察予約をしてから診察室から退出した。
何故だか少し情けない様な虚しい感情がチラチラと湧き出る。

会計を終わらせてからそばの薬局で処方箋を出して痛み止めのロキソニンを受け取った。
時計を見ると1時半。
まだやってる!
こんなテンションだだ落ちの時は里奈のご飯食べなきゃ!
と「バーンタイ台所」へ向かった。

扉を開きカウンター席に座ると
「病院の帰り?」と里奈が声をかけてきた。
「平日のこの時間にきたから」と
「そう。里奈のご飯で力つけようかと思ってね!」
ガパオライスのランチセットに卵焼きの入ったサラダをオーダーした。

食べ終えるとさっき処方されたロキソニンを飲み干した。
「コープクン カー また来てね!」
真っ直ぐ家に帰り着くとベッドに横になった。
左胸のガーゼの違和感と虚しさを抱きながら。

左胸のテーピングは土曜日には取れていた。
赤黒いホクロが出来た様な傷口と少し離れた場所に青たんが薄っすら浮かび上がっていた。
赤黒いホクロは今も残っている。


陽菜祀~hinamaturi~

帯や着物のリメイク品、障子のbookカバー、行灯など和をテーマに販売をしています。 奇数月には「魔法探偵団」を開催しています。 ドックフード(アーガイルディッシュ)の予約販売もしています。  ~現在、病気の治療の為、休業中です~

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