浸潤性乳管癌と診断されて 23

「癌は誰でもなるもの!でも、まさか自分がなるとは思わないのが癌!」
とうとう退院の日を迎えました。
このベットともお別れです。

天気はまあまあですが富士山は見えていませんでした。
いつものように血圧、体温を計り、傷口の確認をしてから朝食が運ばれて来ました。
ここでの食事も最後です。
ノルマも完全達成で、全食完食しました。
パジャマから入院して来た時の服に着替えました。
しかし、ブラジャーは病院で購入した前あきの下着を着けました。
脇のリンパが腫れているので少々当たるのが気になりました。
洗面用具や通信機器、書類など順番に荷物をまとめました。
左の胸を手術してリンパも切っているので左の腕はまだ突っ張ると痛いのでおっかなびっくりです。
下にかがんだり立ったり繰り返しているとふらつく感がありました。
まぁ、入院生活だったから仕方ないかなぁと。
荷物は転がせるスーツケースに手提げ袋、帰りは皆さんからのお見舞いの品々をまとめた袋がひとつ増えてました。
ベットの脇にまとめて置いて迎えを待ちました。
10時予定で9時半に母を秦野駅で拾ってくる事になっていました。
時間通りに来たのですが、
「心配で朝電話したら、今日の迎えが10時半だって言うからびっくりして10時に退院よって言ったのよー」
と母がぶつぶつ言いだしました。
母があってます。
また始まった時間にルーズでいい加減な元旦那。次男が来ると思っていたんだけど!
「結果間に合ったんだから別にいいじゃない」
つうか、毎回ですからw
まぁ、車出してくれただけでも有り難く思わなくてはw
次回診察の予約や痛み止の薬など手続きしていると、朝の先生の回診があるとの事でしばらく待つ事にしました。
傷口を診て頂き、問題ない事を確認して
「傷口から黄色い膿が流れたり、テープがはがれたり異常があったら必ず連絡して下さいね。」
と注意事項を言われて診察は終わりました。
病院のアンケート用紙を提出しながら自販機で水のペットボトルを購入しました。
部屋に戻り看護師さんに忘れ物などを確認して頂き部屋を出る時に隣の患者さんに声をかけました。
「すみません。よろしいですか?」
カーテンを少し開けて
「退院します。よかったらお水飲んで下さい。」
「あら、ありがとうございます。夜中うるさくて眠れなかったんじゃないですか?ごめんなさいね。」
小柄な女性でベットに腰掛けていました。
私と同じ日に入院して同じ日に手術でした。
やっと少し歩くリハビリ始めたばかりです。
夜中も何度も辛そうでコールボタンを押されてました。
私は単に元々不眠症なところがあったので夜中にLINEしたり、動画見たりしていたので迷惑ではなかったです。
返って、たまに聞こえてきた寝息を聞いて、
「あっ、やっと寝れているのかな?良かった!」
と思ったくらいでした。
「お大事にして下さい。」
とお声掛けして部屋を後にしました。

久しぶりの外の世界。
ずっと温度管理された部屋にいたので寒いかなぁと思いましたが、返って冷たい風が心地よく感じました。
あまり急ぎ足で歩くと傷口に響くなぁと感じ、少し屈みながらいつもよりゆっくりと歩いて駐車場に向かいました。

自宅に着くと、6日ぶりに愛犬の ここ と れお に再会。
吠えてまとわりついてきました。
元気で何よりです。
私が居ない間、次男坊までお散歩してくれていたと聞きました。
寝る時も次男坊のベットで ここ も れお も寝ていたようです。
時に重みで目がさめると れお が乗ってたり、顔を舐められたりだったけど
「もう、慣れたわ」
と言ってました。
1番ストレスを感じるメスの ここ もすっかり次男坊に懐いてます。
ありがとう。
離れない2人⁉︎2匹。
本当はうな重が食べたかったけど時期じゃ無いから売ってないかもとの事で、お昼は かつ庵 のかつ丼を買って来てもらいみんなで食べました。

荷物をといて片付けした後に母を駅まで車で送りました。
私の運転で!車からは降りませんでしたけど。
たかが6日間でしたが久しぶりに見る街並みに感じてました。

夕方暗くなってから次の診察の時用に首から下げる除菌グッズを買いに近くの薬局に車で行きました。
目的の物を探すけど見つからず、店内を歩いているけど気を張ってないと足がもたついてもつれるしふらつく。
店員さんに声を掛けて探してもらいましたが
ペンタイプでポケットに刺すタイプでした。
しかも、残りひとつw
インフルエンザ流行っているから買う人が多いのかなぁと思いました。
想像以上に自分のカラダがふらつくので買うもの買ったら直ぐに帰りました。
そして、疲れました。
なるほど、入院して全身麻酔で手術した病人なんだとカラダで感じました。
入院中は室内をチョロ歩きしかしていなかったからあまり感じなく、自分では普通に動ける感覚でいました。
そっか、腫瘍取り出したんだなぁ、手術したんだなぁ、入院していたんだなぁ。
意識は元気だけどカラダはまだついて来ていないんだなぁって。

夜は私より先に愛犬の れお がうたた寝。
あんまり可愛くて笑っちゃいました。

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自然界のヒーリングで魂を覚醒させ自己実現へ導く!

≪魂のトラウマ解放ナビゲーター≫ の一野瀬陽月です✨ がんと闘いを経て生きる事の凄さと 素晴らしさを皆様にお届けしています。 丹沢山麗の地から 普段の生活を盛り込んでアーカイブしています。